≪今後のDX化計画≫
【デジタル技術が社会や自社の競争環境にどのような影響を及ぼすか】
①デジタル化は従業員の協力を促します。
デジタル化とは人と人との円滑なコミュニケーション手段です。
ニット製品は決して一人では作れません。デザインする人、設計する人、編立する人、縫製する人、検品する人、製品梱包する人、様々な人が得意分野の能力を持って協力することで魅力あふれる商品をお客様に提供できるのです。そして協力とはお互いの状況を知ってこそ生まれます。デジタル化とは、自身の置かれた状況を素早く、仲間に共有できる技術です。デジタル化を通してチームワークを強化し、魅力あふれる製品を多くお客様に届ける事が我々の使命です。
②デジタル化は製造工程の改善を促します。
46年間ニット製品をひたすら製造してきた我々でも、製造時に失敗は未だにあります。
ただ、失敗を認め、どうすれば再発防止策が取れるかを日々考え改善を繰り返しています。
デジタル化はデータ収集、データ分析、データ活用を通して、我々がどこで失敗したか、を教えてくれて改善活動を加速させてくれます。
③デジタル技術は我々を豊かにします。
現在、AIを始めとした様々なデジタル技術の発達で多くの仕事が奪われると危機感を持つ人は多いと思います。
ただ、当社にとってデジタル技術とは仕事を効率化して従業員の働きやすさと待遇をより良くするもので商品にも反映出来るものだと考えています。
【デジタル化社会における当社の経営ビジョンとビジネスモデル】
ニットを始め、繊維産業は海外品の輸入品に押されており、製造出荷額を増やせていません。
海外のメーカーにシェアを奪われている要因として、人件費が安く大量生産が出来る体制が海外の方が整っている事が挙げられます。
https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/seizo_sangyo/textile_industry/pdf/001_07_00.pdf
海外メーカーにコスト面で対抗する事は非常に困難な挑戦です。
製造業のコストダウンは常に挑戦しなくてはいけないミッションのひとつですが、コストダウンへの挑戦を図りつつも価格にまさる魅力あふれる商品を開発し、お客様に最上級の満足を提供する事をミッションといたします。
当社はデジタル化を通じて生産性、品質、機能、デザインを最大化させることが重要と考えました。
そこで、当社は以下の様に経営ビジョンとビジネスモデルを策定しました。
〇経営ビジョン
「変化をチャンスにする!」ニット製品事業は、グローバル化に伴う海外製品の国内市場への浸透や、消費志向の
変化によって大変厳しい状況が続いています。このような変動する業界にあって、これらの状況をチャンスと捉え、前向きに考えるしかありません。「滅びたくなければ、企業として断固成長する」という信念の元、成長を続けます。
〇ビジネスモデル
人件費削減ではなく、生産効率の最大化を追及して得た時間をクオリティとコストの両面で競合に対抗する。
魅力ある商品を開発してお客様に満足してもらい幸せを提供する。
【経営ビジョンを実現するための当社の戦略】
最新IOT化技術「SHIMA KnitManager」を活用し、革新的な編立工程を現在、計画しています。
IOT化とは機械とシステムを連動させることで効率的に生産活動を行うことです。
当社のIOT化技術導入の目的は3つです。
・日報の活用から編機と生産管理システムを連動させる事で集計作業の自動化及びペーパーレス化。
・全員が社内の編立状況を把握することで協力する。
・稼働停止からすぐに立ち直り、生産性を高める。
機械が停止したら生産計画データを即修正して、全社にいち早く共有します。
社員全員が生産状況を知れるからこそ、「今はこの作業を行う必要がある」「私はこれを手伝える」と協力体制を構築できます。機械の稼働が止まった際に、なぜ止まったかを集計します。
情報収集したデータより原因、失敗等を分析、学習、改善して成長を続けます。
このように、工場をIOT化(編機とシステムを連動させること)することで、生産効率を上げる施策を今後行おうとしています。
【戦略を推進するための組織体制】
当社のIOT化を進めるにあたり、以下の様な体制で臨みます。
デジタル化推進 CIO(最高情報責任者) |
代表取締役 佐藤 達明 |
デジタル化推進 経理責任者 |
常務取締役 佐藤 利世 |
デジタル化推進 設備構築責任者 |
佐藤 奨太 |
デジタル化推進 教育責任者 |
佐藤 奨太 |